Friday, 26 December 2008

クリスマスを過ごす


今年もなんとか、クリスマスを迎えることが出来た。

「なんとか」というのは、とにかくバタバタしていたから。
というより、まだその最中なんだけど。
このblogの更新も遅れてしまって
読んでいただいている人には申し訳ありませんでした。

今まで、こういうバタバタって
自分ではわりと得意なつもりでいて
それくらい適当にこなす自信があった。

結局はクリスマスマーケット、クリスマスパーティ、忘年会と
最近は何かとイベントも多くて楽しかったんだけど
バタバタの最中、なんとかこなしてきた
というのが正直な気持ち。

買っておいた「ASSASSIN'S CREED」も全然出来ずにいたし
そうこうしているうちに「Prince Of Persia」とか
「ロコロコ2」も出た。
後回しになっている探し物もたくさんある。
実は書いておいた前回のエントリーもさっきアップした。

ていうか、そういうこともクリスマスを迎えて気付いた。


いろいろな理由があって
どうも、客観的に考える時間を失っていたように思う。


なにかやろうと、目標に向かって
集中して進んで行くと、その道程がはっきりしてくる。
そして、その道程に障害になるものもはっきりしてくる。

だからといってその障害を気にしてばかりいて
少しも前に進めないのでは何も達成出来ない。

面倒くさがらずに、取り除ける障害は取り除いて
取り除けないものは飛び越えてやり過ごす勢いが必要だ。今は。


ドイツのクリスマスも今年で2回目だから
連休中は店が全部閉まる事も、もう知ってる。

だからこの休みを過ごすための準備は出来ているし
クリスマス前に得たものもある。


後回しになっていたものを片付けてしまいたい。

「ASSASSIN'S CREED」も出来るんじゃないかと思う。

Thursday, 27 November 2008

変わらない時間

フランクフルトを歩いていたら
クリスマスマーケットに向けての準備が始まっていた。

今年もまたクリスマスが来るんだと
なんか妙に実感して
既にドイツでの思い出がたくさんあることにも気付いた。

たくさん、というより濃かった。
今だってそういう日々を暮らしている。

目の前の、今、抱えている問題でも
またはもう過ぎた出来事でも
そういう自分の世界は誰にも変えることが出来ない。

複雑に思えても実は結構シンプル。
限りがあるようで実はほぼ無限。

与えられた時間なんてそんなものだ。


うー、さみい。

Monday, 10 November 2008

話しかけるということ



「どこから来た?」

と、いきなり話しかけられることがある。

警察の職務質問ではない。


話しかけてくるのは、レストランの店員とか
たまたま隣のテーブルに座ったおばちゃんとか
バスの運転手とか、エレベーターで一緒になったターバン頭とか。

別に哲学的な問いじゃないだろうし、まあそこは

「日本から来た」

と答える。すると

「何しに来た」
「仕事は何だ」
「年はいくつだ」

と、さらに質問で返してくるか、もしくは

「トーキオ」
「カミカーゼ」
「ハラキーリ」

などと、彼らが知っている日本を返してくるのがパターン。


質問しながら糸口を探すか
知ってる情報を出して反応を待つか。

いろいろな場所でいろいろな人に話しかけられても
話の持って行きかたはその2つくらいに限られる。

質問の角度とか、彼らの持っている情報は
それぞれ違ったりするけど。


こっちでは私は外国人だし、見た目の面白さもあるんだろうけど
それほど私に興味があって話しかけているようには思えない。

ただの時間つぶしに近いコミュニケーションを
とりたいだけに感じる。

時間つぶしコミュニケーションのとりたがりだ。


別に話しかけられるのは嫌じゃない。

だれかとそれなりに会話して、もしそれが
成立してなくても、私はそれはそれで楽しめる。

むしろ会話がなくたって、同じ空間で、同じ時間を
共有できるなら、そのほうが、もっと濃い
時間つぶしコミュニケーションにつながることもある。

そっちのほうが私は好きだ。


だけど逆に、わざわざ、話しかけるということはあまりしない。

ちょっとの間の自分の時間つぶしのために
その人の時間に入り込む必要はないし
同じ空間にいるんだったら、すでに入り込んでるし。

ただ、私が出会う彼らの多くは、あくまでも時間つぶし的であって
コミュニケーションとりたがりだから
同じ空間にいるだけで「あー話しかけてえー」「からみてー」って
顔してたり、話しかけるタイミングを
窺っているように見える時がある。

もしくはコミュニケーションとりたがりじゃないんだけど
同じ狭い空間にいて、無言が耐えられないとか
会話がないのが不自然に思うのか、辛そうな顔してる人。

そういう時は、たまに話しかける。

「なんか、この人こわい」とか
そういうのだったらもう別問題だけど
どうせちょっとの間だし、時間つぶししたほうが
いいのかな、と思うこともなくはない。


話しかけるということは、コミュニケーションをとるには
手っ取り早い手段の1つで、わりと誰でも出来る方法だと思う。

だからこそ同じパターンを続けられちゃ、からまれる方も
飽きちゃうし、そろそろ彼らも違うパターンで来てもらいたい。

「おっ」と思うようなものが欲しい。

なにも成り立たないとお互い困るし
劇的な変化は望めないだろうけど。


だからせめて「どこから来た?」じゃなく
「おまえ、どこ中?」とか、要するにそれくらいが欲しい。
「おまえ、7組の遠藤だろ?」とかそういうパターンでいい。

そうすれば少しは「おっ」て思うのに。

「新しいドラクエ、もう予約した?」とか
「悟空って免許持ってるんだっけか?」くらいになると
ギリギリかも知れないけど。

そのくらいの気持ちで来るんだったら
こっちだって対応していくし
「おっ、パターン入った。」ってニンマリ出来る。


それ以上はいらない。
そんなにびっくりさせて欲しくない。
「うわ、うぜえ」っていうのも嫌だ。

けどどうせ話しかけられるんだったら
そのくらいのびっくりが欲しい。


…と、今日話しかけられて、いろいろと思いました。
だからどうしたってわけじゃありません。

Monday, 20 October 2008

燃え上がった勉強欲


友人に誘われ、フランクフルト・ブックフェアに行って来た。
毎年開催されている世界最大の本のメッセだ。

こっちではかなり有名で、重要なイベントなのは知っていたけど
実は、それほど興味がなかった。
本が嫌いなのではなく、好きで読むし日本からも何冊か持って来た。
ミステリー、SF、伝記、歴史物とかその辺の小説は好きだし
もちろんマンガも好きなんだけど
本のメッセっていまいちピンと来なかった。

要するに業界関係者向けのイベントで、版権獲得のための
取引の場所なんであって、一般の、ちょっと本を読むのが好きな
私ぐらいでは楽しめないんじゃないかと思った。
日本語の本なんかないだろうから、「読めねーじゃん」というのも
まずあったし。

そんな気持ちで、駅でメッセの広告ポスターを見ても
ああやってるのか、くらいにしか思ってなかったんだけど
誘われたのなら、そりゃ行きますよ。
去年も今年も、そのポスターのデザインがよくて、妙に印象に残って
たし、断るほど、そのイベントを嫌いになるような情報も
まだ入ってないし。

自宅からメッセ会場までは電車で20分くらい。
まあ近い。

会場に向かう電車の中で友人たちとぼーっとしていると
途中の駅で5、6人のコスプレした若いグループが乗って来た。

フランクフルトでは珍しいことでもなく、マンガとかアニメの
キャラクターとか、ヴィジュアル系のゴスロリみたいなのとか
もうなんだかわからいやつとか、そういうコスプレって
よく見るんだけど、そういう集団の数が、会場に近づくにつれて
どんどん増えて行った。

メッセでは日本のマンガのブースもあるし、噂ではコスプレしていくと
入場料がタダになるっていうのも聞いていたので、にこやかに彼らを
観察してたんだけど、なんかその中におかしなのも混ざってるのに
気付いた。

だいたいは「NARUTO」とか「ONE PIECE」とか、マンガの
キャラクターのコスプレが多いんだけど
なんかただ着物っぽくしたタオルケットみたいなのを着てるだけの
やつもいるし、もうこれはかぶりものなのでは?というピカチュウも
いたし、ただのおっさんが女装してるのも目撃した。

みんな無事に入場出来たのかは知らないけど
メッセ会場に着くと噂通り、世界最大というだけあって
人の数は多かった。
肌の色もいろいろだ。

同じように会場にも世界各国の出版社のブースがあって
それぞれ特色があっておもしろい。

フランスの出版社の本は表紙のデザインがかっこいい
のが多かったし、フィンランドにはやっぱりムーミンが
置いてあったし、タイとかになると本なんかはほとんどなくて
足マッサージとかしてた。

日本のブースも、あまり大きくなかったけど小学館とか、講談社が少し本を
並べてた。
けど日本に関係した出展では、やっぱりマンガがでかかった。
マンガだけの独立したブースも別であったし。
そこはもちろん、来る途中に見たような連中の目的地だから
いつの間にかそいつらに取り囲まれて迷子になりそうになった。

本以外にもベートーベンの手書きの楽譜とか
アインシュタイン直筆のメモとか、歴史的な価値があるものが
売りに出ていたり、活版印刷の実演とかはまあいいけど
各国の出版社の近くには、「本に興味を持ったら直接お越し下さい。」
と言うようにその国の旅行会社のブースも併設されていたり
怪しい雑貨屋があったりして、もう本とかほとんど関係ないじゃん
というものも結構あった。

結局、面白かったのかはちょっと微妙。
画集とか写真集とかデザイン、アート関連の本だったら問題ないけど
いろんな国の本があっても、言葉がわからないから
全部読んで回れないし、ほんと、雰囲気ってだけ。
知ってる作家の名前を見つけたからって
「あ、パウロ・コエーリョ。」って、ただそれだけだし。

印象に残ったといえば、前から気になっていた
今回の特別招待国トルコのためのPRポスター。
Bulent Erkmenってひとのロゴデザインらしいんだけど
いろいろな色を持つ魅惑的なトルコがシンプルに表現されていて
あちこちで目立っていた。
そのポスターも含めて、今回もメッセのパンフレットとか
イベントリスト等のデザイン全般を務めた「Network!」の仕事も
また気持ちよく目に映った。

そんな風にデザインに目が行くばかりで
それはそれで悪くないんだけど、あれだけの本を目の前にすると
今度はドイツ語、英語だけじゃなく
もっと他の国の言葉も覚えたくなった。

枯れかけていた外国語の勉強欲を掻き立てるきっかけになれば
行ってよかったって思えるんだろうな。


Link:
Network!

Friday, 3 October 2008

統一の日


昨日の帰宅途中、乗り換えに使う駅に大勢の人が集まっていた。
統一記念日を祝うためだ。
どうりであちこちで警察を見かけたわけだ。
鋲打ち革ジャンのモヒカン野郎もいっぱいいた。

日本には統一記念日って祝日はないし
そこで育った私にはいまいちわからないことだけど
なんだか成人式みたいなノリを感じた。
とりあえずみんな集まるから行くかみたいな。

その時に買ったマックのハンバーガーが
驚くほど硬くてびっくりした。
かじるとバンズがぼろぼろと崩れた。

でも、とにかくおめでたい日には変わりない。
だいぶ寒くなってきた夜の、モヒカン頭とパサパサハンバーガーに平和を感じた。

Thursday, 2 October 2008

I'm from Barcelona@Mousonturm


I'm from Barcelonaのライブを観にMousonturmへ。

Mousonturmは、フランクフルトの静かな住宅街に挟まれるようにして
建っていて、もとは石けんを作っていた工場。
大きさなんかは比較対象にならないけど、なんとなくTate Modernを思い出した。
ちっちゃいんだけど、気軽にどうぞって雰囲気がよかった。

オープニングアクトはLook See Proofという
The Fratellisのサポートをしていたらしい5人組ギターバンド。
こいつらがなかなかよかった。若かった。
みんな歌えるんだけど、ベーシストのメインボーカルもいいし
これからもっとおもしろいことをやってくれるんじゃないかと期待をしたくなった。
真ん中くらいでやったLocal Heroがかっこよかった。

そして22時半くらい、I'm from Barcelona登場。

I'm from Barcelonaは総勢30人のスウェーデンのバンドで
サックス、クラリネット、トランペットにギター、ドラム、シンセとかを
ミックスした編成。
ここのステージにはちょっと全員は乗らないんじゃないかと思ってたら
やっぱり今回のライブには、本来のメンバーの半分の15人くらいを
連れて来たみたい。

デビューアルバム「Let Me Introduce My Friends」から
「Oversleeping」、「Barcelona Loves You」、変化する曲調が
美しい「Ola Kala」、もちろん「We're from Barcelona」も。
ついこの間出たばかりの「Who Killed Harry Houdini?」からは
壮大なアレンジが心地いい「Andy」、変態コーラスのギターロック「Houdini」。
そして好きな「Paper Planes」。

大きなステージではないので、メンバーは15人だったとはいえ
これだけいると、その密度の高い画だけで楽しくなってくる。
気持ちよくなって、ビールをぐびっとしながらアンコールの「Treehouse」。
こいつはなんだかさわやかな気持ちになるライブだった。

けどやっぱりメンバー全員がそろったパフォーマンスが観たいなあ。
すげえんだろうなあ。想像するだけで、とにかく楽しそう。
次のツアーは全員で来てくれないかなあ。
今度はもうひと回り大きいとこで。
全員の「Treehouse」とか「Paper Planes」観たいなあ。

そんなわけで今回のライブではI'm from Barcelonaもよかったんだけど
会場になったMousonturmも発見だった。
Frankfurtにもこんなとこあるんだなあ。
いいとこ見つけた。

Sunday, 28 September 2008

夜長の考えごと


この時期、なんとなく気持ちが静かになる。

だんだんと寒くなって、気持ちも下に向きがちなところを
下がり過ぎずに、静かになるくらいで落ち着かせている。

あれこんなだっけ?と、ちょっと思い出してみると
なんか毎年のようだったようにも思う。
えーそうだったかな?ともう少しよく考えてみたら
なんだかよく思い出せない。

静かな気持ちでおとなしくしていたから
印象に残る出来事が少ないのか、
それともただ記憶が鈍るのか。

どっちにしろ、静かな気持ちでいると
いくらでもぼーっと考えていられる。

考えたくなることが出てきたり、
考えなくちゃいけないことを見つけてしまったり。

そんな風にぼーっと過ごしてきたから
あんまり思い出せないだけなのかなあ。

それくらいぼーっとしていると
なんか自分との距離がすごく縮まることがある。
そうするとだいたい、悲しい気持ちになる。
たぶん他の人との間にある距離を認識するからだと思う。

いろいろと考えることは多いけど、嫌いじゃない。
1人では答えが出ないこともあるけど、無駄じゃなかった。

やっぱり、本読んだり考えごとをするにはいい季節だと思う。

Sunday, 7 September 2008

音楽のある生活


ドイツ2年目に突入だからってわけでもないんだけど、
こっちに来てからの1年の間に聴いていた音楽を
振り返ってみようかなと思う。

ドイツで生活をはじめてからも、
MTV見たり、ラジオ聴いたりして、
今の音楽もわりとチェックしてはいるんだけど、
結局iTunesに入れてかけまくるってほどの曲には
なかなか出会えない。
iPodに入れて外に持って行くってなるとなおさらだ。
だから普段は、以前から聴いてる音楽をかけてることが
多くて、そこに時々、お気に入りの曲が追加されていく
ような日々だった。

それでもこの1年は、こっちの生活が落ち着くまで、
少しバタバタしたり、考えることも多くて
わりと忙しく過ごした時期もあったし、
新しい出会いとか経験もあったし、
むしろ音楽を聴くことは多かったように思う。

全ては書ききれないし、きりがないので、
今回はその中から5枚だけ紹介してみます。


『The Bluetones』The Bluetones

The Bluetonesの同名アルバム。
はじめて聴いたのは高校の頃だけど、そのころから
ずっと好きなバンドだ。
当時のブリットポップって、もともとThe Beatlesとか
The Whoとか60年代のロックに惹かれていた私たちにとって、
とてもさわやかな衝撃があった。
自分達が10代だったのも相当関係してると思う。
これはその彼らの5枚目。
この世代って他にもいいバンドがいっぱいいたんだけど、
ほとんどがその時代を過ぎた後、消えていってしまった中、
The Bluetonesはずっと自分達の音楽を続けてきた。
私もなぜか、毎回出るかわからないアルバムに期待しながら、
ずっときて、この5枚目。
いい年のとりかたしてるなあと思う。
アルバムセールスとは関係なく、間違いのない、
真っすぐで、正直な変化。
こんなバンドっていいなあと思う。
兄ちゃんの声は相変わらず淡いし、
雨が降ったりして外に出たくない休日でも、
天気のいい日に出かける車の中でも、
ゆっくり聴けるアルバムだと思う。




『Sweet Dogs』Trolle Siebenhaar

何で知ったのか覚えてないんだけど、
日本を出てすぐ、Ane Trolleのたまに「キィン」てなる声と、
愛らしさにやられて、何回も聴いていた。
この曲自体は、少しメランコリーでヒップでポップな、
わりと単調なシングルなんだけど、なんだか延々とかけていた。
ちょっと上がり気味のテンションを1回下げて、
そこから少ーしずつ上げてくれるような。
これビデオもいい。
いやらしい意味じゃなく、ちょっといい売りかたしてると思う。
これ「ちょっと」ていうの重要。
こういう「ちょっと」みたいなの好きだなー。
「そこまで良くないけど、まあ悪くないじゃん」みたいに、
ちょびっとだけニンマリみたいな微妙なバランス。
最近アルバムも出たっぽい。




『Walls』Apparat

これもドイツに来て間もなくCDを買った。
最初に1曲目を聴いた時からやられた。
音がえらくかっこいい。
しばらく聴いているうちにほとんど飲み込まれてしまった。
このアルバム、空間バランスのミックスがすごくて、
とにかくかっこいい音が重なって、波になってやってくる。
MacBookのスピーカーとかで聴いてたら、
そこまでこういう感覚はなかったかも知れない。
ちょっと集中してヘッドホンで聴くと結構ゆさぶられる。
ジャンルはエレクトロニカなんだけど、
音の幅は広いし、楽しめた。




『Glasshead』BoyLessOrdinary

以前この曲を見つけて、すぐに気に入って
Tumblrに入れといたんだけど、
調べたらどうやらアメリカのインディーズバンドらしい。
特に目新しいことをしてる曲じゃないし、
素朴なんだけど、飾り気のない素直できれいな曲。
アレンジなんかもうちょっとどうにかなるんじゃないか
って思うけど、日常の隙間に静かに流れてくような
サビのメロディーだけでも十分だし、このくらいの完成度が
かえってちょうどいいのかも。
これ今のところこっちじゃCDとか買えないし、
なかなか手に入らないかも知れないけど、
MySpaceで聴ける。
粗削りできれいな曲だ。




『Ladies And Gentlemen We Are Floating In Space』Spiritualized

最後は説明のいらないSpiritualizedの傑作アルバム。
1997年発表だって。
もうそんなに聴いてるのかって、少しびっくりした。
だって未だにというか、つい最近だって聴いていたし。
Spiritualizedって今年サマーソニックにも来日して、
今も現役でやってるんだけど、なんかチェックする気にならなくて
ずっとこのアルバムばかり聴いている。
けど最近は昔ほど、いい音楽を探す事に熱心じゃなくなったのかも
知れない。
考えたら当時はそこにかけては異常な情熱を持っていたなあ。
むさぼるように探しては聴きまくってた。
そうやって欲求をみたしてたんだから。
いちいち興奮して、いちいち刺激的だった。
このアルバムもそうやって見つけた1枚。
オーケストラ使ったり、逆にノイズ使ったりしながらも、
ベースはギターとかドラムのバンドサウンド。
Jason Pierceのボーカルとコーラスワークもあって、
ちょっと大げさなアレンジしてるようにも思えるんだけど、
そんなのどうでもよくなって、もうどうにでもしてくれってなる。
いい夢を見れそうな気がして、昔はこれかけて寝るのがお決まりだった。
”Ladies And Gentlemen We Are Floating In Space”ですよ。
この夏も、夜にこれをかけて宇宙遊泳してた。

こんな音楽を聴きながら1年が過ぎました。
夏が終わり、今日も日が暮れていくのです。

Sunday, 31 August 2008

夏の終わりなんかに


Wii購入。
いまさらだけど面白い。

DSとともに、かつて君臨した京都の王国の挑戦が、
また世界を驚かせている。
感じてはいた事だけど、ドイツで暮らしながらWiiで遊んでいると、
確信とともにそう思う。

「スーパーマリオギャラクシー」に驚き、
「マリオカートWii」で熱くなり、
「ナイツ〜星降る夜の物語〜」には少々がっかりしたけど、
「Wii Fit」して汗をかいている。

ゲームってやっぱり面白いよ。
と、久しぶりの気持ちにさせてもらえるハードだ。
久々に真剣になる。

仕事して家に帰って、
ゲームやって真剣になって。
どこでもいいから生活しながら、誰かと一緒に
驚いたり、熱くなったり、がっかりしたりしていたい。

そう思って夢中になってるうちに、
日本を離れてから1年が過ぎ、
ドイツでの生活は2年目に突入している。

その間の、思い出。
楽しいのも悲しいのも、
やっぱり夏、好きだなー。

これからもよろしく。

Thursday, 31 July 2008

うれしい夜


少し涼しくなり、過ごしやすくなっていたので、
外で飲む機会が増えてきた。
と思ったら、また暑くなり、
だからといって部屋に冷房があるわけではないので、
どっちにしろ、外で飲む機会が増えてきた。

外って、ほんとに外。
家の外の店の中じゃなく。

店にも冷房はだいたい無いので、
夏の暑い間はほとんどのカフェや、バーは店先に
客席を用意して、店の中は閉めてるとこもある。
客も、わざわざ暑い店内に入ろうとは思わないみたいだ。

そんな季節なので、外飲みが結構好きになって、
なかなか暗くならない夜を過ごしている。

だらだらと話したり、
ぐだぐだで時間を過ごしたり。
べろべろに酔っぱらったり。

そういう夜が、たった少しの時間であっても、
ほっとしたり、考えたり、笑ったりできる時間なら、
それは場所がどこであっても、気持ちがいい。

今、そういう時間を過ごせることをうれしく思う。

Tuesday, 8 July 2008

末永い幸せ


以前にこのブログで登場した、ベランダのハトが戻って来た。

また卵を抱えていて、しかも今回はマンション改装の作業員も
ほうっておいているみたいで、わりと順調な仕事運びが出来ているみたいだ。

普段、卵を温めているのはメスの「ザルツ」で、
私が様子を見に近寄っても、全く動じない強さと、気品を合わせ持っている。

どうやら、そのザルツが昼過ぎくらいから翌朝まで、
飲まず食わずで卵を見守り、それからオスの「ヴィネガー」に引き継ぐ、
2羽の交代制で卵をみているようだ。
ちなみにこの2羽は、写真で確認したら以前と同じカップルのようで、
どうやらまだ続いてたみたい。

見ているとヴィネガーのほうは、結構さぼりがちで、
卵を温めずに寝ていたりする。
しかもちょっと私が近寄っただけで、すぐに卵を置いて
その場から逃げ出す、頼りないやつだ。
けどまたすぐ戻って来たりして、一応は自分の仕事に責任を感じているようだ。

そんな様子で、最近はほぼ毎日ベランダをチェックしてるもんだから、
無事にひながかえるといいなと思うんだけど、
ヴィネガーが全くだめで、卵が腹に全然おさまってないし、
もしかしたら無理なんじゃないかと思ってたんだけど、
ある日ベランダをのぞいたら、卵が1個ふえてた。

なんか、無事にひながかえるか、かえらないかはわからないし、
また作業員に片付けられるかも知れないけど、
そんなベランダのハトが気になっている自分に気付いて、
ふと、その2羽に感謝したい気持ちになった。

Wednesday, 2 July 2008

再開するヨーロッパの夜


UEFA EURO 2008が終わった。

スペインの44年ぶりの優勝。

応援していたスウェーデンは、ビルヘルムソンの故障欠場や、
イブラヒモビッチの怪我からの不調もあり、惜しくもグループリーグ敗退。
同じく応援していたイタリアも、ピルロ、ガットゥーゾを欠いた準々決勝で
姿を消した。

順調に勝ち進んだ、今回のドイツのチームは、フィジカルに頼り、
創造性の欠けるサッカーをしているように見えたので、優勝して欲しくなかった。
また、メラーのような選手が出てくれば面白いと思う。
ただ、あまり好きじゃなかったシュバインシュタイガーだったけど、
決勝のプレーは良かった。献身的で、ひとり走り回っていた。

だけどスペインは強かった。
どの選手も高いレベルのテクニックを備えていて、コンビネーションも良かった。
そういうチームが優勝して、またヨーロッパのサッカーが面白くなってきたと思う。

大会が終わり、期間中は控えていた外食を解禁した。
またリーグが始まるけど、明るい夜、外で食べる食事もなかなかなものだ。

Thursday, 12 June 2008

夏対策


なんだか暑い。

6月に入る前から、日中は30度近い気温が当たり前になってきた。
夜も、窓を開けていないと結構つらい。
夏は好きだし、東京と比べたら楽なので、余裕は随分あるんだけど、
日常でこの種類の暑さを体験するのは初めてなので、
対応に少し集中力がいる。

日本の、あの蒸し暑さはないんだけど、そのかわり、
日射しがすごい。太陽の光が本当に射してくる。
だから、日中はサングラスがないと目がやられそうになったり、
肌も焼ける。
しかもそれが夜8時くらいまで続いたりする。

そんな時、最近ネタにしてた森に入れば涼しくて、
日陰で休んだり出来るんだけど、
そう上手く行かなそうになってきた。

どうやら「ダニ」がやばいらしい。

最近、ドイツの中部から南部の森には、
この季節になると「マダニ」という吸血ダニが大量発生して、
こいつに血を吸われると、脳炎や細菌性の病気に感染してしまうらしい。

実際に、私と一緒に森に行った友人も首を噛まれて、
すごく腫れて痛がって、入院して手術した。
彼はダニ脳炎には感染していなかったらしくて、ライム病という
ものだったけど、ダニ脳炎だったらもっと危なくて、
発症した場合の死亡率は1割もある。

このダニに刺された時に潰したりすると、ダニの体内から、
病原菌を注入してしまうことになるし、
また血を吸う時に、アゴを皮膚にめりこませるので、
手でひっかいたりしてダニを取り除いたとしても、
アゴは刺さったままになって、そこから感染することもあるらしい。

薬局には、ダニよけスプレーとか、ダニ取り専用のピンセット
とか、ダニ対策グッズが売ってるんだけど、
それに頼るよりは、予防接種を受けておくのが無難だそうだ。

暑さ対策に森は最適なので、予防接種を受けたりして、
ダニ対策を万全にしようと思っていたら、
今日はなんだか寒い。
今は夜だけど10度くらいだ。

さっきユーロのスイス対トルコが終わったばかりで、
マンションの外は歓喜したトルコ人であふれてるし。
来月はiPhone 3Gも出るし。

なんだか対策に追われそうだ。

Monday, 12 May 2008

迷いの森の日


今日、午後から時間が出来たので、
最近良く行っている、森に向かった。
と言うのも、10日から13日までやっている「森の日」
というお祭りが、その森であるらしいからだ。

結論から言うと、「森の日」を楽しめたんだけど、
森をなめると痛い目に遭う事を学んだ。

まず、15時くらいに自転車で家を出て森に入り、
カフェで休憩してからお祭りの会場に出発した。

天気はすごく良くて、暑かったんだけど、
森の中はとても涼しくて過ごしやすい。
だから自転車で移動していても、
疲れるどころか、気持ちが良かった。

でもいつの間にか様子がおかしくなってきた。
今思うと当たり前の事だったんだけど、
会場のある場所も正確にわからなかったし、
この森はすごく広い。
南北3、4キロ、東西は10キロくらいはある。
すぐに方向感覚がおかしくなり、迷った。

何回か同じ道を行ったり来たりしたし、
どこだかわからない場所に着いてしまったり。
iPhoneのGoogleマップで現在地とかはわかるんだけど、
そんなの関係なく迷ったあげく、
気付いてみると住んでる町に戻って来てしまっていた。

森をなめていた。
それに気付いたのは18時半くらい。

その後も自転車のチェーンがはずれたり、
間違えて高速道路を逆走したりしつつ、
やっと会場を見つけたのは、もう20時だった。


こっちの祭りでは定番の移動遊園地をまわったり、
ビール飲んだりして、家に着いたのは
もう22時過ぎ。

すごくぐったりで、大満足だった。

Tuesday, 6 May 2008

ドラクエの風景


ここ最近、仕事が休みになると、なるべく早起きして、
サイクリングがてら、町外れにある森に出かける。

その森の中には、友人に教えてもらったカフェがあって、
そこでコーヒーを飲んでゆっくりして、
うまい空気で煙草を吸って、時には遅い朝食を食べて、
休日が始まる。

ドイツの森は、まさにドラクエのフィールドのようで、
町があって、そこを出てまた次の町に行く途中、
上ランクのモンスターが出そうなでかい森がある、あれ。

そもそも日本では、町が点在しているというより、
案内の標識が無ければ町境がわからないくらいで、
ドラクエだったら、どこからが町の外で、
どこからがフィールドになるのか、
モンスターが出るような雰囲気を
感じないマップデザインだけど、
日本で過ごした町には、こっちで言う森という規模のものはなく、
せいぜい林があるか、あとはもう山。
モンスターが出るとすれば、そういう山には
少し雰囲気を感じたけど。

でもこっちは、なだらかな平原、大小さまざまな森、
遠くには山があって、その中ににぽつぽつと町、都市、
あと城がある。
フィールドを冒険していて、
道がなかったら、気付かないで
通りすぎてしまう町もあるくらいだと思う。

自分以外に誰もいない広い平原もそうだけど、
その森なんかは本当になんか出そうな感じがある。

国とか人種とか、文化とかもそうだけど、
まず風景が違うということを最近、思い出した。

夜9時でも明るいから、
外でアイス食べてる風景だってなんか違う。

Wednesday, 30 April 2008

ザルツアンドヴィネガー

先月くらいから、住んでいるマンションは、
外壁の改装のために、足場が組まれ、囲まれている。

その足場と、家のベランダが、ハトにとっては心地いい場所のようで、
よく見かけるようになった。

ある日ベランダを見てみると、木の枝とか紙くずのようなものが
1カ所にまとめられてあって、どうやらハトの巣のようだと思った。

数日後、またチェックしてみたら、
まさにその場所に、ハトがうずくまっていて、
近くの手すりに雄らしいハトもとまっていた。

まさか、とその時に、ある予感を感じたんだけど、
ハトが飛び上がった瞬間、
思わず、「あ。」
と声が出てしまった。

それからはすでに名前もつけたその2羽の様子を
たまに見に行くようになって、
ちょっと今後が楽しみになってたんだけど、
何日かした後に見てみたら、
ベランダがきれいに掃除されていた。

巣らしきものも無くなっていて、
2羽のハトがベランダをうろうろしていた。

どうやら改装を担当する作業員に
片付けられて、今はもうその2羽も見かけなくなったけど、
なんとなく印象深く、忘れられない出来事だった。

Wednesday, 9 April 2008

自分にとっての近道

ここ最近、心のゆとりがあるようで、
実はそうでもなかった。

仕事が上手くいかないとか、私生活で悩みがあるとか、
少しくらいはあったにしろ、そういう何かピンポイントの
原因があった訳じゃなく、そういうこと全てが、
少しずつ影響し合った結果なんだと思う。

夕食を食べに行っても、ビールを飲んでも、
のんびりゲームをやっても、ゆっくり散歩しても、
本当は、それほど余裕がなかった。
これは良くない傾向だと、いつも思ってはいたんだけど。

だからといって、何かに失敗したとか、
支障を引き起こした訳じゃないんだけど、
そうなっていてもおかしくないくらい、
実は、余裕がなかった。
ただそれだけのこと。

心のゆとりって大切で、それがないと
いろいろと見落としがちになる。

そうなる前に、向き合わなくちゃいけないこと全てのことを
真剣に考えている間は、ゆとりがなくても仕方がないし、
自分にとっては今のところ、それが近道だ。

Friday, 7 March 2008

ただいま進行中


ドイツで食べる料理は本当に味が濃い。
ドイツ料理に限らず、イタリアン、中華、和食までも。
料理じゃなくてもお菓子とかジュースとか。

東京で一人暮らしをしている頃から、なぜか
『味付けの濃い料理』というものを意識していて、
外食が多い分、家で食事する時には
少し薄すぎるかなってくらいの味付けが良かった。

日本の外食事情も変わって、以前と比べたら
ただ味が濃いだけの料理を口にする機会は
だいぶ減っていたんだと思うけど、
だから余計にドイツでガツンときた。

とにかくしょっぱい、甘い。
日本でも東北とか寒い地方だと、
味付けの濃い料理が好まれてるような事も聞くけど。

「やばいぞ」と感じたのは、
最近、それに慣れてきてしまっている事。
日本からのおみやげにもらった『じゃがりこ』
とか食べても、何か物足りなさを感じたし。

味が濃いからのどが渇く。
こっちだとやっぱビール飲んで?
もうビール腹とかメタボとかそういうの簡単に
いけそうな感じはある。

なんか普通に書き出してきたけど、
しばらく時間が作れずにいて、
随分、間を空けたエントリーになってしまった。

その間も腹は進行してるように思う。
やばいぞ、さすがに。

Monday, 25 February 2008

コーヒーで十分事足る

先週まで、日本からの来客があったおかげで、
ちょっとした観光客気分になることが出来た。

ガイドブックに載ってる観光スポットに行ってみたり、
レストランで食事したり。
自分の職場のある街を、うろうろしただけなんだけど。
それがよかった。

夕食を食べに行ったら料理がすげーまずかったり、
待ち合わせに失敗して、連絡がつかなくなった時は、
さすがに焦ったけど。
それがよかった。

もっとドイツ語勉強しなくちゃって思ったり、
他にもクリアしなくちゃいけないことが
たくさんあるのを確認出来たのもよかったけど、
一緒にコーヒーを飲んだりするだけでも、
それはそれで楽しめた。

だから、ちょっとした観光客気分になれたことよりも、
よかったと思う。

Thursday, 31 January 2008

日本への興味


ドイツに住むようになってからも、
日本のニュースは、RSSでチェックしている。

まさに、他の国で起こっている事なんだけど、
日本での出来事は気になってしまう。

日本には、私の家族や友人がいることもあるけど、
そういうのとは別に、テクノロジー関連のニュースは、
私だけでなく、世界中の人がチェックしているんだと思う。

日本独自の技術と、視点から生み出される電化製品や、
ゲーム、ネットコンテンツは、常に私の興味の対象だし、
こっちの家電販売店へ行ってみても、たくさんの商品に、
日本のメーカーのロゴが入っている。

この間も、近くのショッピングモールで、
パナソニックのプラズマ、液晶テレビのキャンペーンを
やってるのを見たし、
ドイツの子供も上手に「ニンテンドー」と発音する。

新技術を開発し、それを用いた製品やコンテンツは、
日本は少し先を行ってるけど、
プロダクトデザインの総合力は欧州製品に比べて、
負けてる気がしてた。

中には、「かっこいい」と思うものもあるし、
今後、もっと良くなると思うんだけど、
やっぱり、技術的な分野で最先端を行ってるのが
日本製品だし、それに囲まれて成り立ってる
サイバーな東京で暮らしてたんだなあと、
田舎の国、ドイツに来て思った。

ドイツの子供達と同じように、
私も、日本のクリエーターの作品に期待しているし、
今後も日本のニュースからは目が離せないと思う。

Sunday, 20 January 2008

15度分の違い

ドイツの冬は、もっと厳しいものだと思って、
楽しみにしてたんだけど、なんか1月になってから、
暖かい日が続いている。

と言いつつ、ここ最近、少し風邪気味で、頭がぼーっとしたり、
のどが痛かったんだけど、それもどうやら大丈夫みたい。

去年の12月頃は本当に寒い日もあったんだけど、
今日のフランクフルトの最高気温は11℃、最低気温が8℃。
水曜、木曜は最低気温1℃の予報が出てるけど、
ここから先、1週間の予報では最高気温10℃前後の日が続く。

冬の気温は、マイナスが当たり前くらいに思って来たんだけど、
部屋が暖かいというのもあって、結構過ごしやすい。

気温以上にドイツの冬を厳しく思わせるのは、
日照時間の短さ。
日が沈むのは、東京と同じようなもので、
16時半くらいだけど、朝は8時半くらいまで暗い。

あと、昼間も太陽が空の上に昇ってこない。
ずっと南の空の低いところにいるばかり。

気温はその地域の気候によって様々だけど、
日照時間と太陽の高さは、北緯50度という
この場所の緯度の高さが関係している。

私はその15度分の違いを、今でもたまに感じながら、
フランクフルトで生活している。

Tuesday, 1 January 2008

さあ、始まるザマスよ


大晦日の夜、日付が変わる午前零時に合わせて、
フランクフルトに向かった。

ドイツでは、大晦日を花火で祝う。

といっても花火を上げるのは、
花火職人とかじゃなく、その辺にいる一般人。
花火を買った人。

私が住むノイイーゼンブルグでも、
気の早い連中は、2日前くらいから花火を上げていて、
私の部屋(17階)からもよく見えた。

日本でも売っているような
ロケット花火がほとんどなんだけど、
驚くのはその花火の大きさ。

日本のロケット花火って、細い竹ひごに、
1cmくらいの太さの、筒状の花火がくっついてるような
ものだったと思うけど、こっちで売ってるのは、
竹ひごじゃなくてちゃんと棒。
それにくっついてる花火は、缶コーヒーくらいの大きさ。

いろんな種類の打ち上げ花火とか、
爆竹とかもあるみたいだけど、全部でかい。

フランクフルトではマイン川沿いに人が集まると聞き、
行ってみたんだけど、すごい数の人で、
しかもあちこちですごい数の花火が上がっていた。

もう、すぐそこ、というか、足下で
花火に点火しまくってるし、
たまに上じゃなく、横に飛んでる花火もあるし、
人ごみに突っ込んでいく花火もあるし、まあまあ危ない。
いやすごく危険。

それが午前零時になると、
抱き合って新年を祝う人達をよそに、
花火の勢いは加速して、いつの間にか、
煙で周りが見えなくなった。

動画を撮っておいたので、Tumblrに入れときます。
言葉で伝わらない凄まじさを、少しは感じてもらえると思います。

でもこれってどこか見晴らしのいいホテルとか、
そういう場所から見てもきっと綺麗だと思う。

確かに近くだと迫力あるし、熱気を感じるけど、
歩行者に爆竹を投げたり、
駅の中でも花火をするのはどうかなあ。

花火を楽しみに来たわけじゃない人も
駅にはいると思うしね。

というわけで、
あけましておめでとうございます。

紅白も年越しそばもなかったけど、
今年はドイツの花火で新年を迎えました。

大晦日の昨夜、日本との時差のため、
こちらでは少々早い、新年のご挨拶をメールでいただきました。

私も、みなさんにとって良い年になるよう願っています。

今年もよろしくお願いします。