ドラクエの風景
ここ最近、仕事が休みになると、なるべく早起きして、
サイクリングがてら、町外れにある森に出かける。
その森の中には、友人に教えてもらったカフェがあって、
そこでコーヒーを飲んでゆっくりして、
うまい空気で煙草を吸って、時には遅い朝食を食べて、
休日が始まる。
ドイツの森は、まさにドラクエのフィールドのようで、
町があって、そこを出てまた次の町に行く途中、
上ランクのモンスターが出そうなでかい森がある、あれ。
そもそも日本では、町が点在しているというより、
案内の標識が無ければ町境がわからないくらいで、
ドラクエだったら、どこからが町の外で、
どこからがフィールドになるのか、
モンスターが出るような雰囲気を
感じないマップデザインだけど、
日本で過ごした町には、こっちで言う森という規模のものはなく、
せいぜい林があるか、あとはもう山。
モンスターが出るとすれば、そういう山には
少し雰囲気を感じたけど。
でもこっちは、なだらかな平原、大小さまざまな森、
遠くには山があって、その中ににぽつぽつと町、都市、
あと城がある。
フィールドを冒険していて、
道がなかったら、気付かないで
通りすぎてしまう町もあるくらいだと思う。
自分以外に誰もいない広い平原もそうだけど、
その森なんかは本当になんか出そうな感じがある。
国とか人種とか、文化とかもそうだけど、
まず風景が違うということを最近、思い出した。
夜9時でも明るいから、
外でアイス食べてる風景だってなんか違う。