Monday, 31 December 2007

2007年の別れ


今年のはじめ、海外で生活することが決まり、
それから日本での残りの日々をバタバタしながら過ごした。

新しい出会いがあったし、もちろん別れもあった。

けどその別れっていうのは、何なのか?

住んでる国は違うし、家は遠い。
同じ職場じゃないから一緒に働く事はない。
だからすぐに会えない。
その辺で一緒に飲むのも簡単じゃない。

そういう物質的な距離は認識してるんだけど、
本当の距離は、お互いの気持ちによって、
遠くなったり、近くなったりするんだと思う。

同じ職場で一緒に仕事するような仲間でも、
近くにいるのに、実際は距離がある関係だってあると思う。

だからいつも、新しく出会った人とは、
出来るだけ距離を近くしていこうと考えているし、
それは今も一緒だ。

そうやって良い関係が築ければ、その人との別れも
そんなには悲しくはない。
お互いを信頼する気持ちが支えてくれる。
お互いを心配する気持ちはあったとしても。

むしろ辛いのは、出会った人との距離がなかなか
縮まらないことで、当たり前だけど時間はかかる。

8月にドイツに来てからも落ち着ける訳なんてなく、
今年はずっとバタバタした年だったけど、
来年はもっと忙しくなりそう。

今から楽しみです。

Tuesday, 25 December 2007

美術館と教会と


ドイツでのクリスマスを迎えた。

日本ではクリスマスの時に何をしてたかなと考えてみると、
ケーキ食べたり、ケンタッキーのフライドチキンを
食べてたくらいしか、思いつかなかった。
もちろん仕事は休みじゃなかったし。

クリスマスの今日、仕事は休みだったので、
どう過ごそうかと少し前から考えてはいたんだけど、
レストラン、カフェ、スーパー等のお店はどこも休み。
開いているのはマクドナルド、バーガーキングのいくつかと、
一部のインビス、美術館や教会くらい。
だから、それ全部に行ってみた。

前から行ってみたかった、「MMK」という現代美術館は、
建物の中が入り組んでいるわりには、
作品数はそれほど多くなかったけど、
ちょっとは「お?」と思えるのもあったし、
写真撮影の許可もくれたので、まあまあだった。

その後、近くの教会にクリスマスミサに行ってみた。

入って座った時、まばらだった人の数は、次第に増え、
ミサが始まる頃には満員になり、もう帰るに帰れなくなった。

聖歌を歌ったり、司祭に続いてお祈りを唱えたり、
その間も立ったり、座ったり。
私以外のみんなは、
当たり前のように、当たり前のタイミングで、
歌ったり、立ったり座ったりするんだけど、
それに習って、私も立ったり座ったりしてたら
だんだん疲れてきたので帰る事にした。

だけど周りの人と握手したり、
なんとなく雰囲気を感じる事が出来たのは、
なんだか良かったと思う。

帰ってからは、やっぱり、ケンタッキーのフライドチキンを食べた。

Link:
MMK Frankfurt am Main

Tuesday, 11 December 2007

クリスマスナイツ


12月13日、
Wii用ゲームソフト「ナイツ ~星降る夜の物語~」が発売される。

うれしいことに、ドイツでも来年の1月に発売が予定されている。
1996年にセガサターンで発売された作品の続編がついに。

また、どうやらその前作のサターン版もリメイクされて、
PS2で来年の発売予定だそうだ。

11年前、サターン版「ナイツ」発売当時の私はその日、
パチンコでちょい勝ちして気分が良くなり、
弟達にゲームでも買って行ってやるか、と寄ったゲームショップで、
たまたま目を引いた、マルチコントローラ同梱の「ナイツ」を
買って帰った。

帰ってやってみると、すごかった。
アクションゲームであんな体験が出来るとは思わなかった。
操作に慣れると、自由に空を飛び回れるようになって、
実際には自分自身は飛べないのに、その感覚が伝わってくるようだった。

結局、弟達と共に夢中になってしまったんだけど、
もうゲーム離れしてもおかしくないその時期に、このゲームをやった事で、
私はいまだにゲームファンだし、このままずっとゲームファンでいたい、
と思っている。

セガサターン版発売後、新ハード発売の度に、
「ナイツ」続編の発表を期待していたんだけど、
今はやっと、「ナイツ」で遊べるのがわかり、
今度はその内容に期待してしまっている。

メッセージは伝わってくるのに、言葉が必要ではない内容だったので、
現在ドイツ版の購入を検討中。

詳しい情報は、公式サイトへどうぞ。
右側Linkの「Tumblr:worthlesscrum」からも、新旧ナイツの
ホームページにいけます。

Link:
Amazon.co.jp/ナイツ〜星降る夜の物語〜

Wednesday, 5 December 2007

クリスマスにつながる


iPhoneを買った。

言語環境はドイツ語、英語、フランス語、イタリア語から
選ぶので、何だかわからない時もあるけど、
触っているだけで楽しくなるインターフェイスだ。

1番安いプランで、月に49ユーロ。
100分の無料通話と、200MBまでのW-LAN利用が含まれている。
Wi-Fiを使えば、フランクフルトでは結構、ネットがつながる。

日本では外出中に使ってたのはi-modeくらいで、
なかなか外でネットにつなげることはなかったんだけど、
今は、いろんなところでつながるかどうか試している。
駅とか、近くの飲み屋とか、先日行ったレーマー広場の
クリスマスマーケットでも試した。
つながらないところはつながらないし、
やっぱり移動中は無理だけど、とにかくどこでも触っている。

低速ネットワークだけど、ブラウザはまあ使いやすいと思うし、
なによりタッチするのが楽しい。
アイデアとデザインと技術に未来を感じる。

ただ不満だったのは日本語入力が出来ない事。
日本でiPod touch出てるんだから別にいいじゃんって
思ったけど、今はNiPhoneというのを使わせてもらっていて、
非常に助かっている。

日本に居る時から気になってた、
クリスマスマーケットのグリューヴァインも美味しかったし、
また今度飲みに行こうと思う。
けどしばらくはiPhoneを触っていると思う。

Link:
NiPhone

Monday, 19 November 2007

スープの素


気がついたんだけど、今住んでいる部屋の冷蔵庫には、
常に何か食材が入っている。
日本に居る時もその傾向はあったんだけど、
スーパーに行くと、だいたい2袋分の買い物をして帰る。

買うものはその時によっていろいろだけど、
いつも、野菜、肉類、お菓子、飲み物は、
一通り部屋にある状態を保っているし、
最近はこっちならではのものにも手を出している。

だからといって毎日料理するわけでもなく、
気が向いた時とか、食材が痛みそうになったら、
その時にある材料で何か作る。

考えてみると、ドイツに来てからまともに料理して
食事する事が無かったので、ちょっとやってみた。

スーパーでいろいろ買っておいた食材を適当に茹でて、お湯を切り、
それにマーガリンとコショウを入れて軽く混ぜ、
最後にこっちでよく見かけるスープの素を使って合わせた。


初めて使ったその素は、なかなか良く出来ていたんだけど、
1人で食べても美味しいと思えるものを作る事は、
良く出来たその素でも、なかなか簡単には行かないんだなあ。

Friday, 9 November 2007

寒くても大丈夫

フランクフルト南駅で、バスを待つのにベンチに座ってたら、
隣におばあさんが座ってきた。

5分も経たないうちに、おばあさんは立ち上がって、
「このベンチ、すごく冷たい。」
って言ってきた。
「そうですね。すごく冷たいですね。」
と私は言い、おばあさんはそのまま、
立ってバスを待っていた。

先に、そのおばあさんのバスが来て、居なくなった後、
確かに冷たいけど、立ち続けるほどじゃねえよな、
けどこっちの人って立つの慣れてるのかも知れないし、
ベンチとおばあさんの接触面積が原因なのかなあと、
ちょっとまとめようとしてたら、
今度は全裸の男が目に入った。


もしかしたら彼は、私たちに何か大切なメッセージを発信しようとして、
そういう行動に至ったのかも知れないけど、
少なくとも、堂々としているようで、早歩きなのが、
ああ、とても寒いんだろうなあ、
やっぱり後悔してるのかなあ、
という風に伝わってきて、なんだか温まった。


要するに、もうドイツは寒い。
寒いけど、それは自然な事で、
だから暖かいという幸せを余計に感じるようになる。

日本でよく見る蛍光灯のような明るい照明より、
暗いけど暖かい感じがする電球の照明が多いし、
ろうそくの光も好きみたいだし。

けどやっぱり寒い季節はつらいよ。
すでに春が待ち遠しい。

Monday, 29 October 2007

何時かは昼女


昨日、起きて目覚まし時計を見たらもう15時前だった。
日曜とはいえ、ちょっと寝すぎたなあと思いつつ、
寝ぼけながらメールチェックを始め、
何となくMacBookの時計を見たら13時50分。

?、ああ、なるほど、目覚まし時計の電池切れかあ。
後で電池交換しなきゃなと、その時は思ったけど、
その日の夜、近くに住んでいる人と待ち合わせして、
バスで出かける時に聞いたら、彼も部屋の時計が進んでて、
結局はサマータイム期間の終了によるものらしい。

サマータイム終了は10月の最終日曜午前3時。
つまり土曜の深夜3時に、時計を遅らせて2時にする。

だから寝ていた時間は変わらないんだけど、
なんか得をした気持ちになる。
だって起きて15時前のはずが、13時50分だったら結構違うでしょ。

けど考えたらサマータイム開始の3月最終日曜には、
今度は逆になって、起きたら、もう15時かよってなる。
だから一緒だ。

今回のもそうだけど、この間は髪を切りに行ったり、
相変わらずネットは調子悪くて、電話もつながらなかったり、
少しずつドイツを感じる出来事が増えてきた。

だからちょっと調子に乗って、この間のブックメッセで
グランプリを取った「Die Mittagsfrau」(直訳で昼女)
っていう小説を買ったんだけど、やっぱりまだ読めないから
まずはドイツ版ドラゴンボール。
全巻、狙って行こうと思う。

Monday, 15 October 2007

ネット不調のつながり


最近、調子が良くなかったiPodが、いよいよ固まった。

なんとかMacにつなげて復元を試みてみたけど、
気がつくと、今度はインターネット環境自体が不安定になっていた。

モデムを調べてみると、明らかにLEDの点灯が異常だったので、
早速マニュアルを読んで、解決方法を探そうとしたけど、
ドイツ語を訳す作業だけで時間がかかる。

マニュアルにも載っていない症状の様だったので、
こうなったら直接プロバイダーに電話してやるよ
と受話器を持ったら、何も音がしない。
案の定、電話もかけられなかった。

その後も、どうにかならないかと、モデムにケーブルをつなぎ直したり、
電源を入れ直したりしたけど、まあ駄目だった。
大声でわめいたりしても駄目だった。

このくらいやって、どうにもならないと、自分が無力だと思い知る。
だから、必要な知識は今まで以上に、身につけていかないと。

それから、こういう、なんか調子悪いのは、まだ他にもつながる事がある。
だからせめて、自分自身のことは、なんとかしていかないと。

何も出来ないわけではない。

Friday, 28 September 2007

Touch! Frankfurt


11月9日、いよいよiPhoneがドイツで発売される。

少し様子を見ようとは思うけど、
まだケータイも持ってないし、
だけど持ってるiPodはまだ使えるんだよね、
どうしようかなあ、いっその事考えるのをやめてしまおうか、
というくらい魅力がある。

早く触ってみたい。
触ってみて、確かめたい。

フランクフルトで行動していると、
ちょっとした文化の違いを見て、面白がったり、
小さな驚きや感動はあるんだけど、
それ以外は、こっちに来る前から持っていた
期待通りの街だなあと思う。

ヨーロッパを代表する都市というわりには、
街の雰囲気はゆったりとしていて、
そこで見かける人達はいろいろだけど、
なんか洗練されていないというか。

それでも祭りになれば人があふれて活気もでるし、
音楽もあるし、劇場とかメッセ会場があるため、娯楽はまあ、ある。

煙草はどの店でも吸えるし、
ビールはうまいし、それだけで満足出来るんだけど、
どっちにしろ、まだ触れただけ。
本当の事はこれからなんだろうと思う。

今のところ、こっちの暮らしを気に入っています。

Sunday, 9 September 2007

ビールの国のリズムスケッチ

ドイツに来て1ヶ月が過ぎた。

仕事、言葉、生活環境、必要なこと全てが同時進行なので、
リズムを組み立てるくらいしか出来ていない。
そのリズムさえも、デフォルトのパターンを組み合わせただけで、
まだスケッチの段階。
下書きには至らない。

そうした間、こっちで知り合った友人と安いイタリアンを食べに行き、
次の週、彼は本物を食べにイタリアに出発した。



9月になり、日本も少しは涼しくなってきたみたいだけど、
こっちはすでに、ちょっと寒い。
朝、夜は長袖どころか、薄手のコートが欲しいくらい。
服は、日本から冬物も持ってきてはいるんだけど、
ドイツの長い冬に備えて、まだ当分はパーカーで粘ろうと思う。



フランクフルトから近郊へ続くSバーン。
渋谷、吉祥寺を結ぶ、京王井の頭線。

出発。

Link:
〜やるしかない!!ゆうさく日記〜

Friday, 31 August 2007

なんとかドイツに立つ

8月6日
12時間のフライトを経て、フランクフルトに着いた。
アパートはノイイーゼンブルグという街にあって17階。
想像してもいなかった心細さ。
それを上回らなきゃいけない期待。
日本国内の引っ越しとは違うに決まってる。

自然と集中力が高まる。
今日はとにかく、内容が濃すぎた。
すげー眠い。
なのに起きていられる。
なんか本能的に覚醒するというか。
けどもう寝ないと。
まだまだ、始まってもいないんだし。


8月7日
午前中、住民登録を済ませた。
店に案内され、従業員を紹介してもらった。
食事をして、買い物をした後、部屋に戻り、ドイツ語の勉強。
アパートの隣はショッピングセンターになっていて
とても便利だとわかった。

8月8日
天気は雨。
スーパーで塩、こしょう等、買い物をして、
午後、傘をさして、ノイイーゼンブルグの街を観察しながら
歩いて社長の家へ。
奥さんとドイツ語の勉強をした後、
少し社長と話した。
私はまだ仕事にかかってはいないので、何とも言えないが、
いろいろなことに対して気合いが入った。

8月9日
シャーペンの芯を探しに、ショッピングセンターの中を
見て回ったけど、なぜか売り切れ。
仕方ないから食材だけ買って帰り、午後からドイツ語の勉強。
夜、アパートに残ってた期限切れの米を炊いて、チャーハンを作った。
すげーまずい。
サラダはレモンジュースでドレッシングを作ってかけた。
まあうまい。

アパートの向かいにサブウェイがあった。

8月10日
午前中、外人局にビザの受け取りに行った。
少し待たされたけど、すんなりビザは下りた。
その後、役所に納税カードをもらいに行き、
日本食レストランでかつ丼を食った。
「俺のほうが美味しく作れるよ。」と思ったけど、
量が多いし、とんかつ好きだから、満足だった。
アパートに戻ると、ポストに、ドイツテレコムからの不在票が
入っていた。
結局、電話回線はまだ開かないみたい。
アパートの下にある、ケバブ屋のサラダが美味しい。
夜、従業員の1人が訪ねて来てくれた。

8月11日
昨日来た従業員が、郵便局にシャーペンの芯があるかも、と
教えてくれたので、行って聞いてみたけどなかった。
こっちじゃあんまり使わないのかな。
昼食はマックで買って部屋で食べ、夕方(と言っても19時前だけど)、
従業員全員がどかどかっと来た。
みんなで歓迎会をしてくれるらしく、バスで街のはずれにあるドイツ料理の
レストランへ向かい、食事をした。
料理は結構美味しかったし、なんとか全員の名前を覚えることができて、
良かったと思う。

8月12日
今日は日曜日。
ちょっと散歩してみたら、噂通りほとんど店はやっていない。
近くのキオスクがやっていたので煙草を買った。

8月13日
初出勤。
月曜は休業日だけど、次の日の仕込みがあるため、午前中だけ
交代で出勤している。
途中、市場に食材を買いに行き、次の日の従業員の昼食を作った。
仕事が終わった後は、スーパーで買い物。
月曜しかスーパーに行く時間がないので、食材を買い込んだ。
そして、やっとシャーペンの芯を見つけた。

8月14日
出勤2日目。
ドイツ人相手の接客を経験した。
何言ってるか全然わかんない時もあったけど、まあ、こんなもんなのかな。
ドイツは日本に比べるとやっぱり不便なところがある。
結局、そういうほうが自然な気がする。

8月17日
朝、出勤に使うバスに間に合わなかった。
次のバスは30分後なので、遅刻確実。
入社して間もないのに遅刻はまずい。
あまり走っていないタクシーが通りかかったので、
なんとか間に合った。

8月18日
今日もタクシーを使ってしまった。
バスの本数が少なすぎる。
だけどこのままタクシー通勤を続けていたら、
やっていけなくなる。
土曜の仕事は少し早く終わるので、
他の従業員の部屋で一緒にビールを飲み、食事をした。

8月19日
日曜。
お昼頃まで寝て、1週間分の洗濯をした。
その後、アパート下のケバブを食いながら、
予定通り、ドイツ語の勉強。
やってもやっても足りないくらい、なにしろ1からだから、
これに関しても、焦ってはいる。

8月20日
仕事をはじめ、1週間がまわった。
仕事はお昼までで、その後、社長と従業員で昼食を食べ、コーヒーを飲む。
みんなを車で送った後、社長に誘われ、住んでいる町の郊外の喫茶店で、
2人で話をした。

8月23日
バスに間に合わなくて、またタクシーを使ってしまった。
普段はバスと地下鉄を使って30分くらいのところ、
タクシーを使うと20分弱で店に着くので、
なんとか遅刻をしないで済んだ。
昨日の昼間、日本対カメルーンの試合があったんだけど、
その時間はまだ仕事だったので観れなかった。
今日、結果を日経新聞で知った。
勝ったみたいで良かった。

8月25日
マイン川沿いのフランクフルトのお祭りに行った。
金魚すくいとかはないけど、いっぱい屋台とか出ていて相当規模がでかい。
人もすげえいた。


8月26日
お店にアルバイトで来ている従業員と、
路面電車で森の中のカフェに行った。
軽く食事をしながらビールを飲み、
まじめな話やくだらない話をした。
彼と別れた後、アパートの近くのネットカフェに行ったけど、
日本語対応していなかったので、駅前通りの普通のカフェに行った。
夜、アパートにいると、近くの寮に住んでいる先輩従業員が来た。

8月31日
やっと部屋のネットが開通した。
届いていたメールの量に驚いたり、何人かにメールを書いたりして、
今、これを書いている。

Tuesday, 24 July 2007

軍手の思い出


お世話になっていた職場を辞めた。

当初から、私が短期間の勤務になることを知っていたにもかかわらず、
職場のみなさんは、私の想像以上に良く接してくれて、
たくさん面倒をみてもらった。

私はそれに仕事で応えようと、続けてきたが、
もう時間が無くなってしまった。

また、今回も、出会った人たちは、私の頭の中に記憶として残る。
その思い出に、またお世話になることがあると思う。

ありがとうございます。

Thursday, 19 July 2007

みずいろの心理


未だ箱の中にしまってある「アントクアリウム」。
みずいろの硬い寒天のようなジェルが入ったこのアクリルのケースに、
アリを入れると、そのジェルに穴を掘り、巣を作るというもの。

ジェルはアリのエサにもなっていて、
スペースシャトルで宇宙に行ったこともあって、
だから私はちょっと大きめのアリを捕まえたいんだけど。
ちょっと探したら、近くにアリがいないから。

このジェルに関心したからってわけじゃないと思うけど、
この部屋には、みずいろのものが結構あることが気になった。
気になったら止まらなくなったので、少し集めてみた。

全部が自分で買ったものではなくて、頂いたものや、
弟のもある。

みずいろには、色彩心理上、思考力、洞察力を高め、
優しさ、安らぎを与えるという説があって、
私も少し、身に覚えがある。

子供の頃、新しい学校へ転校する前、
最後に友達と遊んだ、晴れた午後のこと。

私は何かのはずみで転んで、地面の上に仰向けになった。
気付くと、空だけが目に映っていた。
意識して空を見たのは、それが初めてだったと思う。

今でもよく覚えているのは、物凄く安心したこと。
友達と別れる悲しい気持ちや、新たな土地への不安に向き合い、
子供の私はその時、冷静に覚悟を決めた。
何だかわからないけど、泣きそうなくらいに、
空のみずいろは安らかで、落ち着かせてくれた。

現在もし、自分自身で、みずいろを選んでいるんだとしたら、
それは心のどこかで、安定を求めているのかも知れない。

だけどそれは、他にも何か求めているものがあるから、
そういう気持ちになるんじゃないかと思う。

Link:
Amazon.co.jp/ANTQUARIUM

Monday, 16 July 2007

幸せな時間

昨日、平原と約束していた、そばを食いに「上山」へ。

数年前に平原と来た時、客は自分達だけだったこの店が、
今では1時間待ち当たり前の店になっているそうだ。

また、うまいそばを食いに、今回は平原の家族、それから彼女と。

そばも美味しかったけど、平原の家族とまた会えたのが
うれしかった。
次男が誕生して、また忙しくなった奥さんは以前より魅力を増し、
長男は逆さの世界にご機嫌な様子。
この家族の成長を近くで見れた、幸せなお昼だった。

食事に満足した彼女と私は、
実家の脇を流れる小川を見ながら散歩してみた。

台風が通り過ぎた後の風景。
どこかに隠れてた虫も、ひと安心な様子。

夜。
今度は私の両親、彼女と、ステーキを食いに、
「肉のふきあげ」へ。
私自身は、はじめて行ったその店だけど、地元では有名らしい。

私はステーキに夢中だし、
両親と彼女と同じ時間を過ごせた、幸せな夕食だった。

思いがけず贅沢な1日だったなあ。
と、昨日を振り返りつつの帰京でした。

Saturday, 14 July 2007

日本列島の中心


栃木県佐野市へ。

日本には、様々な日本列島中心地点があるようだが、
佐野(旧田沼町)もそのひとつだそうだ。
それよりも佐野ラーメンとか、佐野厄よけ大師のほうが
知られていると思う。

その佐野市にまた帰ってきた。
雷が多いし、明日は台風みたいだけど、
私にとっては、日本の中心より、興味をひくものがたくさんある。

山と空の表情もそのひとつだ。
今回のもなかなか。
びびった。
また、よろしくお願いします。

Wednesday, 11 July 2007

現居候と元居候


昼、平原と会った。
駐車場があるから、場所は桜上水のジョナサン。

小、中、高、上京後から、今までのつきあいで、
前のアパートの元居候だ。

大抵話すのは、仕事のこと、家族のこと、
友達のこと、今とこれからのこと。

お互いの現状報告と、将来展望。

あと、遊ぶ約束。

「げへへー。今日はあと3件、仕事を片付ければ帰れるぜ。」
と言って、奥さんと子供達を想う。

泊まりで出張、休日出勤。
2人の男の子の父親。
1人の女性の夫。

そんな友達。

Monday, 9 July 2007

日曜の渋谷

明大前近辺に住んでると、新宿っていう選択も出来るんだけど、
電気屋に行ったり、CDとか本を買う時はだいたい渋谷。
探し物が見つからなかったら新宿。
ちょっと疲れてたら下北沢。

日曜の渋谷。

買い物しながらぶらぶらしていると、
吸収してる分、自然と消耗する。

その辺のカフェで少し休憩。
テラス席に座って、アイスコーヒーで回復を図る。
だけど、なかなかそうはいかない。

無理矢理詰め込んでコンプレッサーかけて仕上げました
っていう空間だから、見える景色が狭い。
音数多すぎて拾えない。
だから逆に消耗することさえある。

その日は「ニューヨーカーズカフェ渋谷パルコ横店」。
やっぱり向かいの建物は近かったけど、
視界に緑があっただけでも、少しほっと出来た。

日曜日だし、店というよりは街という気がする。
そいうのも渋谷だ。
圧縮された街の魅力という物もある。
だからいつも渋谷なのかも知れない。


明大前のビルディがガストになった。

Friday, 6 July 2007

郷愁なのか

これは何?

答えは「かつおの佃煮」。

ご飯を食べる時の、これ1粒の威力は凄まじい。
写真はマルキヨシ水産のもの。
信田缶詰の「かつを角煮」も美味しい。
東京でも以前、どっかの百貨店の特産品フェアみたいなので
見かけたことがある。
千葉県銚子市の名産。

次、これは何?

答えは「のげのり」。「ふのり」とも言うらしい。

フクロフノリという海藻を乾燥させたもので、上の写真は
それを洗い戻したもの。
みそ汁の中にこれが入ってしまったら、
コリコリする食感と、ちょっと強めの磯の香りで、
もう私は虚無になる。
これも千葉県銚子市の外川が有名。

他にも、港町ならではの珍味が存在する銚子。
(サバカレー、ベーボ、うまい醤油)

最近だと、地元のローカル線「銚子電鉄」が、
副業である「ぬれ煎餅」販売で電車修理資金を集め、
運行を維持している実態が話題になったけど、
銚子は私にとって、思い出がある故郷の1つで、
出生地でもある。

母方の実家が銚子にあったおかげで、子供の頃は年に2〜3回行って、
ミソラ模型(ロボダッチとか)とか、観音さま(だんごや)とか、
犬吠(灯台、焼きイカ食べる)とか、海(港、海鹿島、長崎)に
行ってよく遊んだ。
もちろんメインの足は銚子電鉄で。子供だし。
弟を連れ、切符を握りしめて乗ったのを覚えています。

今回の「かつお」と「のげのり」も家族経由で手に入ったもので、
これを食べるほど、銚子行きの内定が近くなる。
これは何?

ちなみに、ぬれ煎は銚電のも美味しいけど、「イシガミ」のも美味しいよ。
是非。

Link:
ぬれ煎餅のイシガミ

Wednesday, 4 July 2007

親父の小言

自販機でジョージアのエメマンのつもりが、スプライトを買ってしまった。

焼きそばを作るためにスーパーに行って、キャベツ、もやし、
ついでにエメマン4個買って帰ったら、焼きそばを買い忘れた。

この間、居酒屋に行った時、つい撮っちゃった。


こんだけ書いてあると、ひとつひとつチェックしちゃうよね。
全項目クリア出来てるかってさ。

Tuesday, 3 July 2007

鉄コン筋クリート


「鉄コン筋クリート」のDVDが発売された。
映画館でも観たから、今回で2回目だ。

制作はSTUDIO4℃
色がいい。
いちいち、ごちゃごちゃしててきれい。
見終わった感想は、映画館で観た時とほとんど変わらなかったけど、
やっぱり映像はさすが。

けど原作を知らない人がこれを観て、
「なんだかわからない。」
と言っていた。
それは私も少し感じた。
ただ、原作以上の部分も確かにある。

それにしても松本大洋作品のキャラクターを演じる人は、
大変なんだろうなあと思う。

原作の漫画では登場人物に、なんか文章的で、一種詩的な語り口でしゃべらせていて、あのズルい絵や、構図の上手さと共に、
その世界観を独特なものに演出している。

それで物語になっているんだから、原作に忠実な映画作りをすればするほど、出演者達は、人物の描写に苦労するんじゃないかな。
映画版「ピンポン」でも感じた事だ。

そんな中、ネズミ、アクマ、キャプテン大田については、
その人物がよく描かれていた。
原作そのままのコピーと言う訳でもなく、映画作品の中に違和感無く溶け込んでいて、上手い!と感じた。

ああいう演技が出来る人ってすごいねえ。
他の出演作が気になってしまいます。

Link:
Amazon.co.jp/鉄コン筋クリート
Amazon.co.jp/ピンポン

Sunday, 1 July 2007

スカ!

ゲームボーイの「SDガンダム外伝 ラクロアンヒーローズ」に夢中だ。

脱力感たっぷりのBGMと、ギクリとする台詞回し。
独特のタイミングにやられて、一瞬思考が止まる。



はじめて遊んだのは、まだ小学生だった頃。
当時の私は、いったいどんな気持ちでこれをやってたんだろう?

『オマエラ ナンダ?』とか、
『おんどりゃー! なめたらあかんでー』とか言われても、
笑いながら「なんだこれ?」って思ってたんだろうか?

だとしたら、小学生時代の自分ってなかなかたくましいじゃん。
と、いつものように不思議な気持ちになってたら、
頼んでおいたCDがやっと届いた。


果たして今の私は、「なんだこれ?」って笑えるようなものに
どのくらい遭遇しているだろう?

気がつくと、そういうものを探している。


Link:
Amazon.co.jp/SDガンダム外伝 ラクロアンヒーローズ
Amazon.co.jp/ECOMIXES

Friday, 29 June 2007

がんばれ居候

春から弟のところで居候をはじめて、
ついに6月が終わる。

その間、熱血コロコロ伝説の発売が開始され、
5月の初めには、友人達と那須高原に出かけた。

4月の初めにボブと出会ったんだから、
ボブと暮らすようになってから、3ヶ月が経った。
彼も居候としてこの部屋にやってきた。

その日、仕事から帰り、誰も居ないはずの部屋に入ると、
その新しい居候は、こっちを見ていた。
何となく会釈しているようにも見えた。
私が居候になってから2日後の夜の事だ。

何となくいつも一緒にいる。