Friday, 9 November 2007

寒くても大丈夫

フランクフルト南駅で、バスを待つのにベンチに座ってたら、
隣におばあさんが座ってきた。

5分も経たないうちに、おばあさんは立ち上がって、
「このベンチ、すごく冷たい。」
って言ってきた。
「そうですね。すごく冷たいですね。」
と私は言い、おばあさんはそのまま、
立ってバスを待っていた。

先に、そのおばあさんのバスが来て、居なくなった後、
確かに冷たいけど、立ち続けるほどじゃねえよな、
けどこっちの人って立つの慣れてるのかも知れないし、
ベンチとおばあさんの接触面積が原因なのかなあと、
ちょっとまとめようとしてたら、
今度は全裸の男が目に入った。


もしかしたら彼は、私たちに何か大切なメッセージを発信しようとして、
そういう行動に至ったのかも知れないけど、
少なくとも、堂々としているようで、早歩きなのが、
ああ、とても寒いんだろうなあ、
やっぱり後悔してるのかなあ、
という風に伝わってきて、なんだか温まった。


要するに、もうドイツは寒い。
寒いけど、それは自然な事で、
だから暖かいという幸せを余計に感じるようになる。

日本でよく見る蛍光灯のような明るい照明より、
暗いけど暖かい感じがする電球の照明が多いし、
ろうそくの光も好きみたいだし。

けどやっぱり寒い季節はつらいよ。
すでに春が待ち遠しい。